美しく生きるということ――がんサバイバーの1人として

§8 がん保険の重要性とがんサバイブの会の使命


最先端医療は、健康保険適用外の自由診療(自費診療)になることが多く、患者さんの経済的な負担が大きくなります。一般に自由診療にはどうしても「高い」「怪しい」というネガティブなイメージがつきまといがちです。

しかしながら保険治療であっても治療費の一部を国家が肩代わりしているのであって、冷静に考えてみれば結局は同じ程度の費用がかかっているということに変わりはありません。

とはいえ自由診療の場合は病院側で治療費を自由に設定できるので、なかには法外な金額を提示する所もないわけではありません。治療方法や技術レベル、病院の経営理念、医師やスタッフの人間性など、慎重に検討する必要があります。

ただ、そうした問題があるということを踏まえたうえでも、最先端治療をできるだけ早く臨床の現場に提供できるという意味では、自由診療はとても素晴らしいシステムだと私は考えています。

新しい治療法が保険認証されるまでは、仮にその効果がほぼ確実なものであると分かっていたとしても、検証期間や法的手続きなど制度上の問題から相当な時間がかかります。せっかく有効な治療法があって目の前の患者さんを救えるかもしれないのに、それを使えないのは、医師としても患者さんにとっても、あまりに悔しいことです。それをカバーすることができるのが自由診療制度なのです。

 その自由診療を有効活用するためにも、民間のがん保険や医療保険はとても重要です。いざ病気になった時に大きな力となってくれる強い味方です。これからは、誰もががんになる時代であると考えて、元気なうちから準備をしておくべきです。

そうした観点から「がんサバイブの会」では、保険関係の情報提供も積極的に行っていきます。保険会社によってそれぞれ得意・不得意があり、一般の人にはなかなか分かりにくい部分があります。しかも社会状況やニーズに合わせて、どんどん新しい保険商品が出てきています。

本当に必要な保障は何か、どれが自分にあった保険なのか、実際に治療するにはいくら掛かるのかなど、がん経験者の実体験をもとにアドバイスできるようにしていきます。