美しく生きるということ――がんサバイバーの1人として

§2 美しさとは「細さや太さよりも“バランス”」


10kgも減量し、入院までして得た「細い体」は、決して美しいものではありませんでした。

どうしてもキレイになりたかった私は、仕事も美に関わるものにしたいと思い、求人誌にあった“ファンデーション・メーカー”に面接に行きました。「ファンデーション」とは化粧品のことだと思っていましたが、行ってみるとそこは補整下着メーカーでした。

そこで初めて補整下着を着けてみた時、あっという間に自分の思い描いたスタイルが実現したのに衝撃を受けました。しかし最も心を動かされたのは、着せてくれた方が「桂さん、とってもキレイよー!」と褒めてくれたことでした。

人をキレイにして、それを褒めてあげられる――これほどやりがいのある仕事はないと思って、さっそくその会社に就職しインストラクターとなりました。そこでたくさんのお客様と直に接して、喜びと感動を共有することができました。